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南隠禅師 将来之宗教より 現代語訳 販売開始しました。

明治三十六年(1903年)、近代化の波に揺れる日本で、一人の禅僧が未来の宗教と人間の生き方について語った。

その人物こそ、広瀬淡窓に学び、山岡鉄舟とも深い縁を持った臨済宗の高僧・渡辺南隠禅師である。

西洋文明の流入、学問の発達、価値観の変化──。

人々が知識や理屈を重んじる時代の到来を見据えた南隠禅師は、「知恵が進めば信心が薄れる」と語り、理論や知識だけでは人は真に救われないと警鐘を鳴らした。

本書は、1903年に刊行された『将来之宗教』に収録された南隠禅師の講話を、現代の読者にも読みやすい形で現代語訳したものである。

知識と信仰、因果と慈悲、家と祖先、災害と人心、西洋文明と日本人の精神性──。

百二十年以上前に語られた言葉でありながら、その問いかけは現代社会にも驚くほど深く響く。

情報が溢れ、人々が「正しさ」を競い合う時代だからこそ、南隠禅師の言葉は私たちにこう問いかける。

「まず、自らの足下を定めよ」

激動の明治を生きた禅僧の肉声から、人間の本質を見つめ直す一冊。

「知識は増えた。しかし、人は本当に賢くなったのだろうか。」

明治の禅僧が現代人へ送る、静かで鋭い警鐘。